2009年8月24日(月)
● von Munich nach Augsburg
D氏とたどった鉄路の旅も、いよいよきょうが最終日。
■ Munich Hauptbahnhof
早めに起きて、荷造りも手早く済ませ、ミュンヘン・ハウプトゥ・バーンホフ周辺を散策する。この駅には大きなドームがない。重厚さはないが、近代的な装いだ。駅前広場にはバスとトラム。
ホテルとは反対側の脇玄関。正面玄関からこちらへ回り込む途中には、駅ビルに入っている個人商店と思われる店が結構あった。ドイツ南部の中心都市だが、こぢんまりとした印象だ。
こちら側には、タクシー乗り場がある。ベンツだ。ドイツでは乗客一人の場合、助手席に乗る。
駅周辺の歩道。バリアフリーではない。車椅子どころか、キャリーバッグだって難儀だ。
成田を発つときに不安に感じたことが現実になった。T/Cを使い切り、ユーロ現金も残り少なくなった。最後の円を両替するか、カードでキャッシングするか。何ごとも経験だから、後者にする。キャッシュ・ディスペンサーはあちこちにあるし。駅でもすぐに見つかった。
カードを挿入し、暗証番号、金額を入力すると、すぐにユーロ紙幣が出てきた。拍子抜けだ。
ホームでは、きょうもいろいろな列車が到着し、発車して行く。
■ ICE538
きょう、乗車するのはICE538。アウクスブルグまでの62q、40分だ。この列車の前にREがあり、長く乗っていたい身としては、当然そちらを選ぶべきなのだが、今回はミュンヘン滞在時間を十数分長くしたいために、ICEを選んだ。
きょうも二本の編成が連結されている。編成の単端に機関車を付け、他方には運転台がある第二世代のICEのに編成が連結され、運転されるのだ。
そういえば、フランクフルトで買い逃したDBのバッジ類は見かけない。ドイツの鉄道書も買っていない。
きょうは、この機関車のすぐ後ろの車両に乗車する。ドアの開閉で遊んでみた。赤いライン上にあるボタンを押すと、ホームとの間隙を埋めるステップが出され、そしてドアが開く。ムービーで撮ったつもりだったが、失敗した。
暖色系のシートは初めてだ。背面にテレビが付いているのも初めてだ。
あっという間に着いてしまった。
それでも車掌は、ビュッフェの注文取り、車内改札にやってきた。チョコレートはどうだったか?
せっかくだから、写真を撮らせてくれと頼んだが、No. No. No.と即座に断られてしまった。
ホームに降り立ち、Bゾーンの表示近くにA氏を発見。合図を送る。めでたく合流。
列車の脇に立つのが件の車掌。
列車は定刻に、右方向に走り去っていった。このあと、ハンブルグ・アルトナ駅まで662q以上を5時間かけて走る。
<写真左>階段に、簡易エスカレーターが付いている。階上部分に荷物を載せれば下方へ、階下で載せれば上方に向かって動き出す。不安定なので、伴走する必要がある。
<写真右>気動車だが、塗色が異なる。青い方が第三セクターの車両か。
そうこうするうちに、3番線にEuroCityが入ってきた。最後部から降りたB氏もすぐに発見。彼女は先頭の運転台を撮影すべく、荷物を置いてダッシュしていった。
最後部に付き、列車を後方から押して行く機関車、オーストリアのものだ。
■ アウクスブルグ・ハウプトゥ・バーンホフ
駅舎に向かって右の方では工事が行われており、粉塵が舞っていた。
これで、鉄道とはしばらくお別れだ。(09.10.20記)